コース番号:IFD89
インド通にはたまらないフレスコ画の旅 ランドパッケージ
シェカワティの青空美術館 1泊2日
デリーから1泊2日で訪れるもうひとつの「ラジャスタン」
フレスコ画に彩られたマンダワとファテープルを巡る
- 1泊2日
- ラジャスタン
- 日本語ガイド
- 専用車
- 食事付き
<料金・詳細はお問合せください>
シェカワティ地方のフレスコ画
王の庭シェカワティの最も美しい村マンダワ
デリーから近いラジャスタン州の一地方であるシェカワティは、1549年にマハラジャ・シェカが町を造ったことに遡ります。シェカは王の名前、ワティは庭を意味し、その名も「王の庭、Garden of Sheka」。シェカワティに25あるとされる村で最も美しいといわれるのがマンダワです。みどころは「ハヴェリ」と呼ばれる豪華に装飾されたこの地方の伝統住居。 マンダワはシルクロードの中継地として栄え、各地に進出した「マルワリ商人」はその富を誇示するためにハヴェリの壁面をフレスコ画で飾りました。また、これらのフレスコ画は周囲を砂漠に囲まれたラジャスタンの暮らしに色彩を与えました。- Chokhani Double Haveli「2兄弟のハヴェリ」の入口
現在は使用人が管理するだけのハヴェリです。入口に鼻を下げた象が描かれているのは「Welcome」を意味します。青はアフガニスタンのラピスラズリの色で、富を象徴。象のからだの黄色は、マンゴーの葉を食べさせた象の尿と鉱物を混ぜた顔料で描かれました。
フレスコ画の様々なモチーフ
フレスコ画のモチーフは主にインド神話ですが、話で聞いたりしたヨーロッパの近代的な鉄道や飛行機などのモチーフも描かれました。そのほんの一部をご紹介します。
1863年築のGulub Rai Radia Haveli グラブ・ライ・ラディアのハヴェリは路地に面した壁面にとても興味深い絵があります。ハヴェリに近づいて行くと、まずは「歓迎」を表わす象のモチーフを見つけることができます。そしてその下に描かれているのが人々の生活や鉄道です。インドで鉄道が最初に走ったのは1852年のムンバイで、ラジャスタンへ鉄道が通じたのは1922年。このハヴェリが建てられた1863年、「見たこともない鉄道」を夢見て描かれました。 鉄道には、客車の中の「カーマスートラ」が描かれていました。絵師は、鉄道は大きな世界であり車両の中では何でもあると思ったのでしょうか。その横にはインドにはない「闘牛」の絵も。話に聞いたヨーロッパの文化を表したようです。
- グラブ・ライ・ラディアのハヴェリの横側壁面
- 「歓迎する象」のモチーフ
- 客車の中に「カーマスートラ」が描かれています
- 「闘牛」
そのほかにも気になるフレスコ画を町のあちこちで見かけます。 こちらは、かなり西欧の近代文化へのあこがれが伺えるフレスコ画です。電話、自転車に飛行機・・・
- 写真中央左に電話と自転車
- 飛行機と自転車
そして最も鮮やかなハヴェリがファテープルのNadine le prince ナディン・ル・プリンスのハヴェリです。 19世紀初めのデブラ家のハヴェリを1998年、フランス人のNadine le princeが修復し現在は博物館となっています。
- Nadine le prince ナディン・ル・プリンスのハヴェリ。 赤は赤土の泥でシェカワティを象徴し、青はラピスラズリで富を象徴しています。
現在、残されているハヴェリはその7割が主不在で使用人が管理しており、2割は人が暮らし、1割がホテルやレストランとして使われているそうです。 かつてのマンダワは「マルワリ商人(マルワリ語を話す商人のグループ)」により栄えましたが、現在は村人の半分が農業に従事するラジャスタンののどかな村になっています。そんなマンダワも10月~3月の観光シーズンにはツーリストでにぎわいます。町にはたくさんのハヴェリがあり、ご紹介しきれないたくさんの素敵なフレスコ画があふれています。